着物は宅配クリーニングが便利で安い！クリーニングの種類や頻度について解説

着物のクリーニングは2種類ある！

着物のクリーニングは、基本的に丸洗いと洗い張りという2種類があります。着物の状態に合わせて、適切なクリーニング方法を選ぶことが大切です。ここでは、それぞれの内容や特徴についてみていきましょう。

丸洗い

丸洗いとは、その名の通り着物を丸ごと洗うという方法です。丸洗いの方法については、クリーニング業者により少しずつ異なるのですが、基本的にはブラッシング・予洗い、着物用の有機溶剤でドライクリーニング・低温乾燥という工程になっています。有機溶剤とは、石油でできた洗剤のことで、とくに油汚れをしっかりと落とせます。ファンデーションの汚れや、皮脂の汚れなどもきれいにできるでしょう。

洗い張りに比べるとリーズナブルな価格で利用できる反面、油汚れ以外の汚れをきれいに落とすのが難しいというデメリットもあります。血液の汚れや水性のシミ、アルコールを含むシミは専用の染み抜きが必要になる場合もあるでしょう。また、クリーニングを受け付けてもらえないこともあるため、事前に確認が必要です。金箔や銀箔の装飾が剥がれかかっている場合や、刺繍の範囲が極端に広いという場合が該当します。

洗い張り

洗い張りとは、着物を一度ほどいてからクリーニングを行う方法です。室町時代から続いてきたとも言われる伝統的な方法です。洗い張りの工程としては、まず着物をほどき反物の状態にした上で、ゴミや糸くずを取り除きます。そして、反物を水洗いし、板に着物を貼り付けた状態で糊付けを行い、もう一度着物を仕立てて完成です。このように、着物を一度ほどいてから洗うことで、隅々まできれいにできるでしょう。

また、新たに糊付けを行うことで、新品のような光沢に仕上げられるというのも魅力です。さらに、洗い張りに合わせて、着物のサイズを変更したり、裏地を変更したりという仕立て直しも可能となっています。

とはいえ、洗い張りには最短でも1ヶ月程度の期間が必要になる上に、丸洗いに比べると多くの費用がかかってしまいます。また、洗い張りを行なっている業者は少ないので、和装専門のクリーニング店を見つける必要もあるでしょう。

着物クリーニングの頻度は？

着物を美しく保つためには、適切な頻度でクリーニングを行うことも大切です。ここでは、着物の使用頻度に合わせたクリーニング方法をご紹介します。

頻繁に着る着物のクリーニング

普段から着物で生活しているという方や、お稽古ごとで着物を着用しているという方は、シーズンの終わりに1回クリーニングに出すのがおすすめです。冬用の着物であれば5月ごろ、夏用の着物であれば9月〜10月ごろを目安にクリーニングを行うとよいでしょう。

着用後、長い間着る予定がない着物のクリーニング

入学式や卒業式などのイベントごとで着物を着用したものの、しばらくの間着用する予定がないという場合には、すぐにクリーニングに出しましょう。たった一度だけでの着用でも、ホコリや皮脂による汚れが付着しているものです。そのまま保管してしまうと、変色したり、カビが生えてしまったりというトラブルに発展してしまいます。とくに、振袖・留袖・喪服などのフォーマル用着物は、着用の回数が限られているため、早めのクリーニングを心がけましょう。

着物は宅配クリーニングに出すのがおすすめ！

着物のクリーニングについてその方法や頻度がお分かりいただけたでしょうか。しかし、着物は重くかさばる上に、毎度クリーニング店に持ち込むのは面倒だと感じる方も少なくありません。

そんな方におすすめしたいのが宅配クリーニングです。インターネットを通じて申し込むだけで、集荷・クリーニング・配達まで任せることが可能です。また、インターネットの宅配クリーニング業者は、どこも明確な料金を表示していて、会計がわかりやすいというメリットもあります。いくつかの着物をまとめて頼むことで安くなるサービスや、初回注文が割引されるキャンペーンなども用意されています。いくつかの宅配クリーニング業者を見比べた上で、安心して大切な着物を任せられそうな業者の選定をしましょう。

まとめ